【part7】あなたは何個知っている?似ているけど実は違う意味の言葉10選

雑学

日常会話や文章作成において、似たような意味を持つ言葉を使い分けることは重要です。しかし、見た目や発音が似ているために混同されがちな言葉もあります。この記事では、そのような言葉の中でも特に混乱しやすい10の言葉を厳選し、それぞれの意味や使い方について解説しています。ぜひ、正しい使い方をマスターして、誤解や誤用のないようにしましょう!

市場(いちば)と市場(しじょう)

「市場(いちば)」は、日常的に使われる言葉で、商品や食材などを売買する場所を指します。例えば、魚市場や八百屋の市場などがあります。このような市場は、町や都市の中心部にあり、日用品や食料品などの買い物に利用されます。

「市場(しじょう)」は、政治・経済の分野で使われる言葉で、商品やサービスの取引が行われる場所や、取引の価格が形成される場所を指します。例えば、株式市場や商品先物市場などがあります。このような市場は、一般の人々が利用する場所ではなく、企業や投資家、金融機関などが利用する場所です。

したがって、「市場(いちば)」は、日常生活で使われる場所を指し、「市場(しじょう)」は、経済的な活動に関する場所や仕組みを指します。

 

警視庁と警察庁

警視庁は、都道府県警察の一種で、管轄区域は東京都全域です。警視庁は、都内の治安維持や事件捜査、交通管理などを担当しています。警視庁には、警視総監がトップに立ち、警視がその下に位置する役職です。

警察庁は、国家公務員の一種であり、国家公安委員会の監督下にある機関です。国の中央集権的な警察組織を担当しており、各都道府県の警察組織を指導・監督することが主な役割です。また、刑事政策の立案や警察予算の編成、警察庁の職員の任免も行います。

つまり、警視庁は都内の警察組織であり、警察庁は全国の警察組織を統括する中央官庁であるという違いがあります。

 

怖いと恐い

「怖い」は、具体的な物事や状況に対して、不安や恐怖を感じる場合に使われます。例えば、怪しい人物や急な音、暗闇などが怖いと表現します。

「恐い」は、抽象的なことや心理的なことに対して、恐怖や不安を感じる場合に使われます。例えば、未知のことに恐れを感じる、試験に失敗したら怖いと感じる、あるいは相手から恐れられるなどが挙げられます。

つまり、「怖い」は具体的なものに対する恐怖感を表し、「恐い」は抽象的なものに対する恐怖感を表すという違いがあります。ただし、一般的にはこの2つの言葉は混用されることが多く、両者の違いはあまり厳密に区別されていない場合があります。

 

順守と遵守

「順守」とは、上位の指示や規則に従って、正確かつ迅速に行動することを指します。例えば、上司からの指示や法律、規則に従って行動することが求められる場合に使われます。

「遵守」とは、社会的に認められた規範や慣習、倫理的な規範などに従って行動することを指します。法律に基づくだけでなく、道徳的・倫理的な行動指針に則ることが重要な場合に使われます。

つまり、「順守」はあくまでも、ルールや命令に従うことを強調する言葉であり、「遵守」は社会的な規範や倫理観に従って行動することをより強調した言葉と言えます。

 

清算と精算

「清算」は、ある企業や団体が解散する際に、残っている資産や債務を整理して精算することを指します。つまり、企業が倒産したり、事業を終了する場合に行われる、最終的な決算のことを指します。

「精算」は、ある業務や取引において、支払いや受取りを行う際に、詳細に明細を確認し、決済を行うことを指します。例えば、ある契約に基づいて請求書を送られた場合、内容を確認して支払いを行うことが精算にあたります。また、旅行や出張などで、経費の清算を行う場合にも「精算」が使われます。

つまり、「清算」は最終決算の意味合いが強く、企業の解散や破産などで用いられます。一方、「精算」は、支払いや受取りの明細を確認し、詳細に精密に決済を行うことを指し、契約や取引、旅行などで使われます。

 

暴行罪と傷害罪

暴行罪は、相手に暴行を加える行為が犯罪となります。暴行とは、人の身体的自由を侵害する行為のことであり、暴行罪は、相手を傷つけることを目的としていなくても、暴力的な行為を行った場合に適用されます。例えば、殴ったり蹴ったりする行為が暴行罪に該当します。

傷害罪は、相手に傷害を負わせる行為が犯罪となります。傷害とは、人の身体的、精神的、または感覚的な能力に障害を与える行為のことであり、相手を傷つけることが目的とされます。例えば、相手の身体に刃物で切り傷を負わせたり、暴行によって骨折などの重傷を負わせた場合には、傷害罪に該当します。

したがって、暴行罪と傷害罪の違いは、加害者の意図によって判断されます。加害者が相手を傷つけることを目的としている場合には傷害罪に、暴行を目的としている場合には暴行罪に該当します。また、暴行罪は、傷害を負わせる行為がなくても成立するため、行為の程度によって罪の重さが異なる場合があります。

 

ベランダとバルコニー

ベランダは建物の外壁に沿って設置された屋外スペースを指し、主に衣類や布団などを干すために利用されます

バルコニーは建物の外壁から一定の距離があいている、独立したスペースを指し、主に座って過ごすスペースとして利用されます。バルコニーは規模が大きく、植物を育てるためのスペースや、テーブルや椅子を置いて食事をするためのスペースとしても利用されます。

また、法律的な用語としては、ベランダは建築基準法によって建物外部の一部として規定され、防火対策や階段の配置などが定められています。一方、バルコニーは法律上の定義がなく、建築基準法では「陽台」として取り扱われることがあります。

 

目と瞳と眼

「目」とは、物を見るために使われる器官であり、目には角膜や瞳孔、水晶体、網膜などがあります。

瞳」とは、目の中心にある黒目の部分で、光を取り込む役割を持ちます。瞳孔の大きさは、光の明るさに応じて変化します。

「眼」とは、目を含む人間の視覚器官全体を指し、目の他に、まぶたや涙腺、眼窩なども含まれます。

このように、「目」は目を構成する器官全体を指す言葉であり、「瞳」は目の中心部分を指す言葉で、「眼」は目を含む視覚器官全体を指す言葉となります。

 

預金と貯金

「預金」とは、金融機関にお金を預けることを指します。つまり、銀行や信用金庫、労働金庫などにお金を預け、預金通帳やキャッシュカードで管理・利用することです。また、預金には定期預金や普通預金、貯蓄預金などがあり、それぞれの種類によって金利や手数料などが異なります。

「貯金」とは、自分でお金をためることを指します。つまり、手元にあるお金を自分で貯め、日々の生活や将来のために使うために準備することです。貯金は、銀行や金融機関に預けるわけではなく、自分で管理するため、金利などはつかないことが一般的です。また、貯金は、自分でできる金額に応じて自由に行えるため、金額や頻度なども自分で決めることができます。

簡単に言うと、「預金」とは金融機関にお金を預けること、「貯金」とは自分でお金をためることを指します。また、「預金」は金利や手数料が発生する一方、「貯金」は金利などはつかないことが一般的です。

 

適正と適性

「適正」とは、物事について適切な判断を下す能力や適切な能力・技能を持っていることを指します。例えば、人事評価で自分自身や他者の適正を評価することがあります。

「適性」とは、ある仕事や職業に適した素質や能力のことを指します。例えば、音楽や絵画の才能、スポーツの才能などが適性にあたります。適性検査や適性評価は、その人の持っている適性を測定するために行われます。

つまり、適正は物事についての適切な判断力や適正な能力を指し、適性はある仕事や職業に適した素質や能力を指します。

 

 

まとめ

似たような意味を持つ言葉は多くありますが、その微妙な違いを把握することで、より具体的なコミュニケーションが可能になります。この記事では、10個の混同しやすい言葉について、その違いや正しい使い方について解説しました。これらの言葉をしっかりと覚え、日常生活やビジネスシーンで自信を持って使い分けることができるようになりましょう。

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